散歩道<4316>  
           

                    オピニオン・インタビユー・歴史的危機を超えて(2)                           (1)〜(6)続く
                 いたるところに 雨ニモマケズの心 しなやかな強さ  
     

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・・・菅直人首相は今回の大震災を第2次世界大戦以来の最大の危機ととらえています。
 「おそらくそうでしょう。地震に津波、福島第一原発の事故まで加わった複合的な危機になっています。しかしそれでも、第2次世界大戦が引き起こした人命の損失と物的破壊の規模は、日本の国内だけにかぎっても、今回よりすさまじいものでした。被爆地の広島、長崎だけではありません。それ以外に日本中の64の都市が空爆で破壊され、すべてあわせると、40万人から60万人が空襲で犠牲になったといわれています。数百万人が家を失いました。さらに外地から引き上げてきた数百万人には、ほとんど職がありませんでした。日本の国富の4分の1から5分の1が失われました.日本は一体復興できるのだろうか。日本が大国になるだろうとはもう二度とないだろう。当時はそう言われていたのです」
 「第2次世界大戦の前には、1923年の関東大震災がありました。首都を直撃し、日本の政治・経済の中心が壊滅し、10万人以上が犠牲になりました。しかし、日本人はその廃墟から公園・近代的なビル、地下鉄のある巨大都市として東京を再生させたのです。このふたつの歴史経験が私たちに教えるのは、日本人は悲劇から新しい創造的なものをつくり出すことが出来るということです。今回の東北の悲劇からも、同じように立ち直ることを期待しています」

'11.4.29.朝日新聞・米国の歴史家・ジョン・ダワーさん

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