散歩道<431>
面白い話(51)・くだらない・べらぼう
かたえくぼ:大学入試ミス続出:出題者の学力も低下している・・・・・・・受験生(湾坊主)
本場の酒は東海道を下った「くだらない」
”灘の生一本”というくらいで、昔から酒の本場は上方とされている。この本場の酒、当時の新興都市・江戸へは、陸路東海道を下(くだ)って運ばれてくるので「下り酒」と呼ばれていたようだ。もちろん、関東でも酒が醸造されなかったわけではない。量は本場にも及びもつかないが、いわゆる”地酒”が造られていた。この地酒、「下り酒」に対して、東海道をくだらないので、「下らぬ酒」と呼ばれたが原料の米、水質ともにどうしても上方産にはかなわず、味が一段悪かった。そこで、「下らぬ酒」はまずい酒の代名詞になり、やがて「つまらない」「価値がない」を意味する、「くだらない」という言葉が”醸造”されたわけだ。樋口清之さん
備考:現在は関西から東京へ向うことを上り(のぼり)、といい、東京から関西へ向うことを下り(くだり)というから、この言葉も、時代を感じさせるものになっている。2012年8月26日
役に立たない穀つぶし「べらぼう」
昔はすりこぎは、飯ツブをつぶして、糊(のり)を作ったり、粉にして団子をこしらえたりするのに使われた。このすりこぎを「べらぼう」と呼んだのは、洒落(しゃれ)の好きな江戸っ子。”箆”(へら)というのはもともと木や竹を細長く削り、糊を練ったり、塗ったりする道具のことで、そこから米を潰すだけのすりこぎを「箆棒」(べらぼう)と名ずけ、飯を食うばかりで何の役に立たない連中の代名詞にしたという。この「べらぼうめ!」と、江戸っ子特有の巻舌でののしり合う舌戦こそ、江戸名物だったわけだが、いつのころからか、はなはだしい様、異常な様子を強調する言葉として使われるようになった。樋口清之さん