散歩道<4306>
                           
                            オピニオン・インタビユー・原子力と日本人(5)                  (1)〜(6)続く
                        復興に国民の力 政治家は結集せよ 歴史への責任だ
                              
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・・・今後も日本に原発は必要なのでしょうか。
 「大変な被害を受けたけれども、今度の事故にかんがみて、よくそれを点検し、これを教訓として、原発政策は持続し、推進しなければならない。世界の大勢、国の前途、日本のエネルギー、科学技術を考え、今回の災害や困難を克服し、雄々しく前進しなければならない。それが今日の日本民族の生命力だ。世界の大勢は原子力の平和利用、エネルギー利用を否定していない」
・・・・原発事故は世界にも波紋を広げました。フランスのサルコジ大統領も来日して国際的な安全基準の策定を訴え、ドイツのメルケル政権は脱原発に舵
(かじ)を切りました。
 「サルコジ大統領は日本に来ることになっていた。だが、こういう災害があったから、日本を見舞うと同時に、原発先進国として助言したわけだ。ドイツは、政権の性格だ。それぞれの国柄による」
・・・日本が事故の実態を隠しているとの懸念も広まりました。
 「日本は原発事故の詳細な情報を世界に提供する必要がある。原子力は世界の『公共財』だ。恩恵を受けるなら、貢献もしないといけない。情報提供は日本の責任だ」
・・・新規の原発設置は難しくなったのではないですか。
 「難しくなったが、努力はしなければならない」
・・・将来、日本のエネルギーはどうあるべきでしょう。
 「太陽光発電などの自然エネルギー論はさかんになるだろう。だが、まだわずかな力しかない。例えば太陽光や風力発電は全エネルギーの1割にも満たない。国のエネルギー政策は、国民とともに歩んでいくものだ。今の状況が国民に理解され、納得されるまでは慎重に対応すべきで、軽挙できないと思う」

 '11.4.26.朝日新聞・元首相・*1中曽根康弘氏

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