散歩道<4260>
オピニオン・3・11 科学技術は負けない(1) (1)〜(6)続く ・・・・・発想を変える
「原子力村」の弱点 原発事故招いた でも押さえ込める
「絶対に安全」といわれてきた原子力発電所が、いま私たちの生活を脅かしている。大震災と原発事故は、科学技術にどんな問いを突きつけたのか。「3・11」以後、私たちは科学にどう向き合っていけばいいのか。科学と社会のあり方んついて提言を続けてきた小宮山 宏さんに聞いた。
・・・政府や電力会社、専門家は、原発を「絶対安全」といってきました。小宮山さんはどう考えますか。
「女房が言っています。『安全だってあなたたち言ってたけど、うそじゃない』って。私だってそう思いますよ、『なんだこれは』と」
「私自身、『何重にも安全策をとっている』という専門家の話を信じてきたところがあります。でも福島第一原発の事故を見て、非常用電源が二つあっても二重の安全策ではなかったことがわかりました。津波を想定したら、一つは山の上に置き、もう一つは風力と電池でつくるなど、位置と種類を変えてこそ、多重安全というべきでしょう。分野の違う科学技術の人たちと、もっと協力していたらと思います」
・・・そうならなかった理由は。
「科学技術者たちがあまりに専門分化して、一人一人がまるで針のようになっている。特に原子力の専門家たちが顕著です。社会に対してだけではなく、分野の違う科学技術者との間にも壁を設けて、強固な『原子力村』を作っている。タコツボ化しているように見えます。今回の事故は、これによる弱点が出てしまったのだと思います。
'11.4.1.朝日新聞・三菱総研理事長 前東京大学総長 *1小宮山 宏さん
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