散歩道<4259> 
        
                                耕論・3.11、再起                   (1)〜(3)続く
                              すべては「子どものために」(3)

 だから町づくりも、さらには国づくりも30代までの若い世代に任せたい。50年後にも生きているだろう彼らが、未来を決めるべきです。
 それより上の世代は、子どもたちのためにどれだけ犠牲になれるか、当然と思っている既得権益をどれだけ捨てられるか、問われる。年金受給権も、医療保険も、あるいは年功序列や終身雇用も。それが大事です。すべての政策や復興計画は、子どもたちの未来を軸に考えていく。
 うちのバスは止まらずにすみました。少数ですが、結果が出るまでやるべきことをやり通した政治家や官僚がいた。さらに、心ある運送業者が自分たちの分を分けてくれるなど、現場の助け合いのおかげです。
 現場は立派です。うちの連中のやる気と献身には涙が出ました。震災からわずか5日後に、盛岡から激甚被災地の宮古に路線バスを復活させたんです。その第1号に、いかにも今どきの若者が、支援物資をたくさん抱えて乗り込んできた。満席です。草食なんてとんでもない。
 日本の強みは、我慢し自己犠牲をいとわない、一般の人々です。そして現場の力。自衛隊も消防も立派です。役所も課長以下や自冶体の現場がよくやっている。
 会社も国も、破滅的な事態が起きると、隠れていたいろいろな問題がいっぺんに出てくる。日本の未来へのテコにしたい。

'11.4.2.朝日新聞・ 経営共創基盤CEO *1富山  和彦さん

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