散歩道<4258>
耕論・3.11、再起 (1)〜(3)続く
すべては「子どものために」(2)
燃料や物資については、政府が早々に被災者でない地域に向けて「しばらく我慢してほしい」と訴えればよった。原発から30`圏内の扱や、野菜、飲料水の汚染についても「絶対安全とは言えないが、かなり安全」なんていうのは全然だめ。白か黒か言わないと人は動けません。でも、びびったんでしょうね。
私たちはこういう「リスクを取れない、判断できない」人たちを長い間、「エリート」として政と官と民間のリーダー層に据えてきた。その結果、この国は頭から腐っているんじゃないか。そんな実感があります。
彼らの多くは東大をはじめ一流大学出です。成績優秀、人格温厚、調整力があり、みんなにいい顔をして組織の階段を上っていった。でもいざ危機に面したら、批判を怖がり、決められない。逃げる。だから物事が進まない。
決断とは一部に犠牲を強いることです。できない人にリーダーの資格はありません。有事に判断を先送りする人間が、平時に決断出来るわけがない。官公庁、企業、政党は人の評価をやり直したらどうでしょう。
修羅場の誰が役に立ち、誰が役にたたなかったか、逃げたか。記者の皆さんは見ていますね?国民はそれを知りたい。あとで総括して報道してほしい。
これからの日本再興で一番大切なことは、すべての政策やプランを「子どもたちにプラスかマイナスか」で判断することです。「国は何をしてくれるのか」ではなく、「あなたは国の未来のために何ができるか」を問うこと。それを国民に問う勇気のあるリーダーを選ぶこと。
'11.4.2.朝日新聞・ 経営共創基盤CEO 富山 和彦さん
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