散歩道<4236>

                      社説・日本経済の試練 再生へ、(1)             (1)〜(2)続く
                         総力で挑もう

 大震災で日本経済も深手を負った。1日も早く生産と物流、生活を立ち直らせることが、被災地救援と復興に欠かせない。震災に強い日本への再生をかけた挑戦の第一歩である。
 大地震と津波、そして原発大事故と放射能汚染がかさなった未曾有の危機に、企業も消費者も衝撃を受け、心理的に萎縮した。しかし、ようやく平静を取り戻しつつある。
 高速道路が少しづつ復旧し、西日本の生産拠点から被災地や物不足の東日本に製品を送る努力が本格化した。沿岸の製油所やタンクが立ち直り、タンカーが入れる港も増えてきた。
 鉄道では日本海側のルートを通じた貨物列車の活用が進む。コンピニの営業再開も広がる。自動車など高度に相互依存が進んだ製造業では、企業の枠を超えた協力が進む。NECは東北の5工場を再稼動した。
 日本銀行による大量の資金供給や今後期待される大規模な財政出動などの支援を背景に、部品メーカーなども着実に再起への歩みを刻んでほしい。
 長丁場となることが避けられそうにない東日本の電力不足への対応も急ぎたい。企業や家庭の節電の努力を徹底し、電力需要のピークを下げることでなんとか停電を回避しつつ、生産などの建て直しを進めることが大切だ。

'11.3.25.朝日新聞

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