散歩道<4228>

                           座談会・日本政治・知日派の嘆き(5)                           (1)〜(7)続く
                         まだ転換期、政界再編しかない

これからの安保
 若宮
 昨年は日米安保50年の節目でした。米国はイラク戦争をやったブッシュ政権からオバマ政権になり、日本でもいらく戦争に反対した民主党に政権が代わった。一方、北朝鮮の挑発行動に加えて尖閣問題などもあり、日米の信頼や安保の存在意義を考え直すいい機会でしたが、普天間基地の移設問題で揺れ続けてしまった。
スミス
 早く米軍再編の仕事を片づけないと、ほかのもっと、大きな戦略的問題の検討に力を入れられない。だから、普天間問題は政治的にどこかで決着をつけないといけない。
若宮 これは引き続き頭の痛い問題ですが、琉球大で研究生活をした経験もあるスミスさんは、沖縄の心を知る立場から悩みが深いのでは。
スミス 日本では政府が政策を作ってから、お金で自治体を納得させようとするけれど、この手法には限界がある。普天間の移設先にされた辺野古がある名護市はこの問題で地域が割れて、ほかの沖縄県民も同情する。法律上は県知事に許認可権限があっても、地元市長がイエスと言わないとハンコを押せない。それを理解したうえで政府と沖縄の対話をすすめないと。
若宮 昨年「県外移設も考えたら」と提言しましたね。米国もそういう声があるのかと思いました。
スミス そう、軍事作戦上のことより、政治的に、日米同盟の弱点になり得る限り、この問題にストップをかけたほうがいいと。あまりにも日米同盟を弱くする要因になっているから、大統領と首相のレベルで、日米同盟の強さを戻すために、政治的に解決した方がよかったと思う。

'11.3.8.朝日新聞・座談会・米戦略国際問題研究所日本部長・マイケル・グリーンさん・米外交問題評議会上級研究員・シーラ・スミスさん 本社コラムニスト・*1若宮啓文氏

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氏名・*1若宮啓文氏764.2751.3786.3949.4066.