散歩道<4194>
社説・都知事選(1) (1)〜(2)続く
これからの東京の話を
東京都知事選の告示まで1ヶ月を切った。3期目の石原慎太郎知事は、自民党や業界団体のラブコールにもかかわらず、不出馬に傾いているという。超実力者の去就次第で、新しい顔探しが本格化する。すでに前参院議員小池晃氏 ワタミ創業者渡辺美樹氏らが名乗りを上げている。
よその出方を見定めての「後出しジャンケン」はおなじみの光景だ。構図はまだ固まってないだろうが、ぜひ本格的な論戦を期待したい。メガリポリス東京は、これからどこへ向おうとするのか・・・・。
石原氏が知事に就いたのは、1999年。東京はこの間、世紀をまたいでハ−ド面の変容を遂げてきた。湾岸に立ち並ぶタワーマンション、都心各地の高層オフイスビル群。規制緩和による都市再生が、推し進められてきた結果だ。凍結されていた東京外郭環状道路の整備や羽田空港の国際化も実現した。
地方で過疎が深刻化するが、東京には若い世帯の流入が続く。都の人口は12年間で1割近く増え、1300万を超えた。法人税収の伸びにも支えられて一度は財政危機も脱した。銀行税、ディーゼル車規制、排出量取引・・・。国に先駆けた施策の舞台にもなった。
ところが「ひとり勝ち」を続けてきたその東京に、陰りが見える。
さらなる起爆剤を狙った五輪招致は失敗した。再開発された「○○シティー」は、リーマン・ショック後、どこも活気が薄れている。
'11.2.26.朝日新聞
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