散歩道<4183>

                            記者有論・「地」の多様性(1)                       (1)〜(2)続く
                            日本列島は大地の博物館

 山あいのひなびた温泉が恋しい季節である。あちらの湯こちらの湯と、湯めぐりを楽しむ人も多だろう。
 これは、日本列島ならではの至福といえそうだ。「温泉地によって実に様々な泉質の湯がある」と言うのは、前京都大学総長で国際高等研究所長の尾池和夫さん
*1(地震学)。「それは、場所ごとに異なる大地の歴史や構造を映しだしている」
 一方、東京芸大教授の小泉武栄さん(自然地理学)は、地質の多様さという点で日本アルプスは本家欧州のアルプスをはるかにしのぐ
*3と指摘する。
 「白馬岳の稜線には、数bおきに違う地質が現れる一帯がある。それによって植物の群落も変わっていく」
  ひと色に染まらないのが日本列島の個性らしい。
 尾池さんや小泉さんたが呼びかけて「ジオ多様性研究会」という学際の集まりが今月、旗揚げした。ジオはジオロジー(地質学)などと同様、「地」を意味する。
 生き物の顔ぶれ豊かな生態系の大切さは最近、私たちの意識に浸透しつつある。去年は名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議も開かれた。
 研究会は、そこから一歩踏み込んで、生物の多様さの根っこにある「地」の多様さにも目を向けようとしている。会には、地球科学系や生物学系などの研究者達が名を連ねた。

'11.1.20.朝日新聞・編集委員・*2尾関 章さん


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備考1:'10.9.ニュージランド・クライストチャーチで、マグニチュウド7.3以上の地震が起きた、その時は大きな被害もなかったが、'11.2.22.同じ地区に起こった地震は(前の地震の余震であるとも言われている)震度はそれよりも小さかったが、建物の崩壊が多く見られた.。この街のCTVビルに英語の研修に来ていた多くの外国人留学生達が、建物の下敷きになり、200人を越える19歳から27歳ほどの若者が被害にあった実に残念な辛い報道である。

備考2:日本とニュージランドは地震国で、活断層が北から南へ、国の地形にそって多くの地域で見つかるそうである