散歩道<4181>
文化・日本滑落・GDP世界2位→3位
国の底を確かめる機会(1) (1)〜(2)続く ・・・・・発想を変える
衝撃?私個人としては受けません。国内総生産の3位転落は、最前線の企業人以外は自然のうつろいのようにとらえているのではないか。いつのまにか3位になり、いずれ4位になるんだろうって。
ショックを受けたのはだれなのか。そう問いかけたほうが見えてくるものがある。年収100万円、200万円の人にすれば、2位か3位どころでじゃない生活をしているわけで。身も蓋(ふた)もないが、衝撃を受けるのは「持つ者」だと思う。おしなべて日本が元気ないなどと人格化し、GDPから大上段に語ると、そこが隠蔽(いんぺい)されてしまう。 お金持ちであることを最たるアイデンティティーにするなんて、無念ですよね。でも、そうせざるを得なかった。なぜか。国に内実がないことが問題なのだと思う。内実がなくて自分を支えるものがないから、経済大国という枕詞(まくらことば)はその精神性にとってかなり機能したんです。
'11.2.25.朝日新聞・詩人・岸田 将幸さん
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