散歩道<4180>

                          文化・日本滑落・GDP世界2位→3位
                            
「脱成長」新しい価値観を(3)             (1)〜(3)続く

長期的視野で
 あわてず、頭を冷やすことです。日本人が稼いで使っていない個人資産はまだ1400兆円ある。これを活用した次の2030年の社会のビジョンを描けばいい。少子高齢化の社会は、みんなが激しく移動して激しく競争する社会じゃない。職場があり買い物もでき、医療や教育も含めひととおりそろっている20万30万人の都市を作る。多様な生活スタイルを持った人が共存でき、高齢者がそれなりに文化的な生活を送れる都市や住宅の環境を整備する。
 閉塞
(へいそく)感からの出口があるとすれば、政府がまともな長期的プランを作ることです。たとえば今後5年間はデフレ退治のためある程度国債を発行し、その間に新しいビジョンを描き、どんな分野にお金を回すか見通しをつける。増税を我慢してくれ、という話になるでしょう。消費税を上げる上げないと言い、財政再建を目指したりバラマキをしたりと、方針が定まらないのが最大の問題なのです。

'11.2.23.朝日新聞・京大教授・*1佐伯 啓思氏

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