散歩道<4176>                  自分流に纏めました  
                     仕事力・君の原動力は見つかったか?(3)仕事は無ければつくる         (1)〜(4)続く           ・・・・・発想を変える                   

任せてみるか」と思われるまで粘れ 
 
随分前から建築家になるためには大学や大学院で学んでいることが当たり前とされています。しかし、私はまったく独学で建築の仕事に取り組んできました。有名なスイスのル・コリュビュージュも専門の教育を受けず独学で建築の仕事を始めた人です。私はいくら仕事を断わられてもあきらめなかった若き日のコリュビュージュの生き方に、憧れ以上の強い影響を受け、自分の糧にしています。
 独学というと自由なイメージがあるかもしれませんが一人前になるための学びを自分自身で組み立てていくのは容易なことではありません。実に様々な本を読み、1年近くかけ世界中の重要な建築をこの目で見て歩き、自分で教育するしかなかったのです。
 大阪で事務所を構えたのは28才の時ですが、もちろん仕事が舞い込んでくるわけではありません、だから時間に任せて街の中を歩き、勝ってに、空地を見つけて設計をしたりして、土地の持ち主に提案したりしていました。朝から晩まで建築のことばかり考え、仕事にならない架空の設計を続けたのです。その経験が大きな財産になり、やがて仕事につながっていきました。
 自分がやりたい仕事を誰かが用意してくれることなど、まずありません。与えられた仕事があれば懸命にやり遂げることはもちろんですが、本当に自分がやるべき仕事は、自ら提案し働きかけ作り出していくしかない。そこに向っていくことこそ仕事の面白さだと思います


働きかけ、種をまく
 
 
15年前京都大山崎の地にアサヒビール大山崎山荘美術館新館をつくりました。当時のアサヒビールの*2樋口廣太郎社長から「自由にやれというから自由にやりました」その土地はアサヒビールの敷地から少しはみ出していましたので京都府が境界を超えていると、許可してくれませんでした。ところが世の中10年もたてば変わるもので、あのはみだした土地にあらためて設計してほしいという依頼があって現在は2期目の美術舘を設計しています。種はまいてみなければ、ただ一つの芽も出ない。だから自分で戦地を広げなければなりません。現代人は煩わしいことを嫌いますが、夢は煩わしいことの向こうにあります。全部は成功しないけれど、戦って乗越えていくことが人生の醍醐(だいご)味です。
'11.2.20(3).〜2.17(4).朝日新聞・建築家*1安藤 忠雄さん 
備考:<4153>仕事人(1)〜<4154>仕事人(2)にあります。 
関連記事:散歩道<検>氏名・*1安藤 忠雄さん259.279.417.680.1729.<検>氏名・*2樋口廣太郎さん4081・備考4
備考:散歩道<259>'03.8.31.安藤忠雄さんと稲盛和夫さんの文章に初めて新聞で接した時この発表内容の4回分を、何とか纏めることはできないかと何度も挑戦したが、何回自分流に纏めて書いたものと、元の原稿と見直してみて、そこに発表されているものには遠く及ばないことに気付き、それ以降は、発表されている内容に近いものを用いようと決意した時の原点が、この安藤さん、稲盛さんの文章であったことを報告しておきます。そのこともあり、今回の「仕事人」は懐かしいです。2011年2月20日