散歩道<4177>                             自分流に纏めました  
                    仕事力・君の原動力は見つかったか?(4)                          (1)〜(4)続く 
                            心の中の不況を追い出せ

仕事の閉塞感を状況のせいにしない
 就職が厳しい、仕事がないということは苦しいことです。政府もマスコミも様々になだめたり脅したりしていますが、若者はこの現状に不安を抱いているに違いありません。しかし、その前に自分は本当に仕事と人生を真剣に考えているのかということをもう一度見つめ直してほしいと思います。真っ暗に見えてもどこかに光はあるはずなのです。感覚を研ぎ澄まし、その光の方向へ歩いていくのだという、強い前向きの覚悟をもってほしい。私は学歴も、資金も、何の基盤もないところからスタートしました。思い出すのは、中学校の数学の授業中、猛烈な先生で、チョークは飛んでくるは、この真剣さは何だろうと何度も考えました。自分が仕事をするようになって分かったのは、責任と誇りがあるからだということです。又、よく怒られた大工さんは、一心不乱に働いていました。仕事に対する気迫、まずそれが一番にあるべきで、条件とか景気とか、周囲の思惑に一喜一憂しているひまはないと思います。まず日本の若者にそのことに気付いてほしい。地球上の同じ時代を生きている若者を見れば、現代の日本ではどんな仕事の冒険をしても、命や家族に差しさわりが出てくることは殆どないからです。

感動が仕事に活きる
 幼い頃から知識の詰め込みの教育を受けてきた人間は、知識の総量を増やすことによって大学受験などに勝ち抜く感動は味わえます。しかし、日々の生活の中で深くこころを揺さぶれられるような経験が人間を豊かにしていくのです。どんな小さな感動でもいいんです。人間は何かを追い求めて、それを成し得た達成感を忘れないものです。変革の時代には誰が戦力になるか分かりませんが、美しいものを見たり、人の言葉や生き方に心を動かされたりした感動も心に堆積(たいせき)して、生きていくエネルギーとなるのです。今はビジネスの場外にいても、固定観念になっている就業の制限や社会の条件が変われば、敗者復活戦が起きてくるでしょう。望む仕事に就けなかった若者や、映画や旅行にと文化を謳歌している主婦達も、いい戦力になる可能性は秘めているのです。
 守られ、規制の価値観を植えつけられて、「仕事はサバイバル」という実感をいまだに持てない若者は多い。でも、周りを見、歴史を学び、そして世界に意識を向けて前に進んでいく心の火がともることを願っています。まず動き始めて、歩きながら考えて力を付けていけばいいのです。誰も失敗する若者を笑わないし、責めはしない、とにかく動いて、人生の喜怒哀楽の感動をたくさん体験し、誠実に仕事に向き合ってほしいと思います。

'11.2.20(3).〜2.17(4).朝日新聞・建築家*1安藤 忠雄さん 
備考:<4153>仕事人(1)〜<4154>仕事人(2)にあります。 
 
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