散歩道<4172>
クルーグマン・コラム・世界食糧危機(4) (1)〜(4)続く
温室効果ガスへの無策のツケ
○ ○
毎度のことであるが、異常気象による出来事を温室効果ガスのせいだけにはできない。私たちが目にしている極端な高温や気象現象がますます当たり前のようになっているこの傾向は、気候変動から私たちが予期できる現象そのものなのである。
もちろん、地球温暖化がこの食糧危機と関連があると主張することには、毎度のことながら疑いをかけられている。「バーナンキ(FRB議長)の手は血塗られている」と主張する連中は多かれ少なかれ、気候に関する科学的な意見の一致というのは、極左の謀議が反映されたものであると主張するのと同じ人たちだからだ。
しかし、現実に、証拠がまさに示しているのは、経済的、政治的な崩壊を私たちは味わわされ始めているということなのである。つまり、私たちは今後、ますます温暖化してゆく世界と向き合うことになるということだ。私たちが温室効果ガスに何の対処もしなかったために、今後、いま以上に多くの、いま以上に悪いことが起こることになるのだ。
'11.2.10.朝日新聞 *1クルーグマン