散歩道<4166>
   
  
                         耕論・オピニオン・スフィンクスが動いた(1)                        (1)〜(3)続く
                             完全な反米政権生まれぬ

 これまでの日本の中東外交ハ、イスラム組織ハマスの排除、封じ込めという米国の路線に乗り、後は「地域の安定を望む」というメッセージを出すばかりだった。しかし、エジプトに新しい政権ができると、軍事独裁かイスラム原理主義かという二元的な対立の発想では捉えきれない状況が生まれる。
 オバマ大統領は一昨年、カイロでイスラム世界との新たな関係を求める演説を行うなど、対話路線を打ち出してきた。しかし一方では、ブッシュ前政権から引き継いだテロ対策や従来のイスラエルとの関係があり、実際にはあまり動く余地が無かった。しかし、今後は米国の政策にも幅が出てくるだろう。日本も従来の政策を見直し、民主化や変革を求める動きを支援する外交を考えねばならない。
 
防衛大学教授・立山良司さん      

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