散歩道<416>
「政略」を磨こう(1):政治家はもっと語れ・塩野七生様 (1)〜(3)続く
'05.1.6-'05.1.8.朝日新聞で報じられた新年・日本の皆さま<416>塩野七生様,<417>安藤忠雄様、<418>矢作俊彦様の文章を3回に分け報告します。
「政略」を磨こう:政治家はもっと語れ:新年・日本の皆さま・塩野七生様の文章です
歴史に残る水準の国家で能力がなくて破滅したりした例はありません。それでも起こった破滅や滅亡は、持てる力の活用を知らなかったからなのです。その活用は何ですかそれは戦略能力です。もてる能力をすべて酷使してこそ戦闘に勝つ事が出来る。この英語の語源はストラテジア「困難な状況に直面したときに求められる能力です。これからの日本を決めるのは高度成長など夢になった今、ステラテジィーとは現実を直視した冷徹な考えとその実行力です。日本の政治指導者は今何を目出すべきでしょうか。1冊の書物が筆者と出版社・書店・読書の3者が共にかかわる事によって、真の意味を生んでくるのに似て、1国の政治も政治家、とメディア、有権者の3者がそれそれ別のやり方でかかわってこそ民主政治になるのです。政治化への注文は、何よりもまずメディアと有権者に向かって話し、語りかけることは政治を担当するものの責務である。説明責任があるからというのは、理由の半分に過ぎない。「話すことで考える」を習得してほしい。次にマスメディアの対応ですが、メディアとは仲介の意味ですから有機的な形で提供される事の多い政策に「顔」をを付け加えることです。何であれ、責任の所在を明確にすることは、有効性追及のスタートでもあります。最後に有権者への注文は政治家に支配されているとか搾取されているとかの被害者意識は、いいかげん捨てるべきです。それよりも、民主政治や主権在民という言葉の意味を再認識すべきです。政治の担当者をいかすも殺すも有権者次第と思います。その権利を活用すべきです。そのための手段は選挙とスキャンダル、選挙は説明するまでもないでしょう。スキャンダルも有効な手段であることに変わりはありません。(スキャンダルに最も多いのはカネと女、これは枝葉末節な事柄ではありません。なぜならば、これ以上人間的なことはないのですから。この2つのいずれかがスキャンダル化した時に、それをどう切り抜けるかに、その人間の器量が示されます)。政治家と有権者は緊張関係にあることがいいと思います。(それは外国との関係においても同じです)
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