散歩道<4157>
耕論・オピニオン・スフィンクスが動いた(1) (1)〜(3)続く
ムスリム同胞団は様子見か
エジプトの今回のデモの事件は、今までの歴史も、今後の起こりえる問題も、大変、難しすぎる。今、私ができるのは、この地域の問題を研究されてきた学者や、この地域で勤務された商社の人などの発表なったものを、報告する事が、大切なことだと考えています。今後、この問題について、関係者から色々と発言はあると思いますが、十分な関心を持って見守っていきたいと考えます。2011年2月19日
軍の最高評議会は13日、憲法改正と議会解散に向けた道筋を示す声明を出しました。予想以上に大規模な改革に踏み込んだ、という印象です。民衆が求めた憲法改正は予想していましたが、議会解散はよく思い切った。
いまの議会は昨年12月にできたばかり。それに、憲法改正の是非を問う国民投票のすぐ後に議会選ということになり、こんなに何度も選挙を実施すべきかどうか、意見はまとまっていなかった。国民の信頼が厚い軍の主導により、ここまで道筋が示せたことは評価できます。軍が主導している限り、混乱は限定されるでしょう。
気になるのは、最大の反政府勢力であるムスリム同胞団でしょうか。でも、彼らは当面、様子みの姿勢だと思います。これまで弾圧に耐え、したたかに生き残ってきた組織ですから、下手に動いて取締りの対象になるようなことはしない。憲法改正の中身を見つつ新体制が定まれば、組織立って発言し、活動し始める可能性があります。
'11.2.15.朝日新聞 早稲田大イスラーム地域研究機構研究院准教授・鈴木恵美さん
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