散歩道<4112>
耕論・オピニオン・弧族の国(1) (1)〜(3)続く
男よ素直に弱さを認めよ
連載「弧族の国」に「老後の世話をしてくれて、みとってもらえる相手が欲しいだけなのに」と嘆く独身の中高年男性が登場しました。
こんな虫の良い期待をするから結婚できないんだ、とツッコミたくなりました。女性では考えられません。
孤独死や行旅死亡者が注目され、「家族がいるのになぜ?」という驚きの声が聞かれますが、家族は昔からそれほど頼りになるものだったのでしょうか。いまや家族は資源であると同時に、リスクにもなる時代。一人でいれば1人で死ぬだけですが、極端な話、家族といれば殺させるかもしれないのです。
そもそも1人でいることの何がそんなに悪いのでしょうか? 私はシングル女性への差別的なイメージを前向きに転換したいと考え「おひとりさまの老後」を著しました。
そこに「共助(ともだす)け」のネットワークを築いた女性たちについて書きました。家族という資源を持たない「弱者」だという自覚に基づき、趣味や生協などの活動を通じて血縁や地縁に代わるつながり、助け合いの仕組みを作ってきた人たちです。
'11.1.20.朝日新聞・社会学者・*1上野 千鶴子さん
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