散歩道<4111>
耕論・オピニオン・弧族の国(3) (1)〜(3)続く
単身リスクみんなで負担を
単身世帯では同居家族の助け合いを期待できないので、社会保障を強化する必要があります。そのためには、財源の確保が欠かせません。
幸いなことに、日本の税金や社会保険料の負担レベルは、他の主要先進国と比べて低く、引き上げの余地は残されています。負担増に踏み切らずに、今のような借金頼みの財政運営を続けていたら、いずれ国民生活により大きな痛みが及ぶのではないかと危惧しています。
単身世帯の抱えるリスクに社会として対応していくことは、現在家族と暮らしている人にも恩恵があります。なぜなら、今家族と暮らしている人もいつ一人暮らしになるか、わからないためです。
結婚して同居家族がいることが当たり前であった日本社会にとって、単身世帯の増加は確かに衝撃であると思います。しかし、公的な支えあいを強化することによって、社会を良い方向に向ける力にもなりうると考えています。
'11.1.20.朝日新聞・みずほ情報総研首席研究員・藤森 克彦さん
関連記事:散歩道<検>社説、