散歩道<4101>
耕論・オピニオン・デフレと年金(1) (1)〜(3)続く
「抜本的な改革」が手直し妨げる
デフレ*1経済下で雇用が不安定になり、会社員向けの厚生年金から、自営業者や無職を対象とする国民年金に移らざるをえないパート労働者やフリーターが増えています。
しかし、国民年金は高齢になっても収入が得られる自営業者を想定した仕組みです。一方のパート労働者らは、企業に雇われているという点では会社員と変わりありません。より手厚い年金を受けられる厚生年金に加入させる制度改正が必要です。保険料を払えず低年金になる人への対応、支給開始年齢の引き上げの議論も、避けては通れません。
ですが、こうした優先的に取り組むべき課題はいま何も手をつけられてはいません。民主党が新年金制度という「抜本改正」を目指すと言いながら議論が何も進まないため、現行制度の手直しの検討がおき去りにされいるからです。民主党の揚げる抜本改革が、手直しの妨げになっているように見えます。
'10.12.9.朝日アサヒ新聞・みずほ年金研究所理事・小野 正昭氏