散歩道<4081>
耕論・「成長」を相対化する(1) (1)〜(4)続く ・・・・・発想を変える
「内需の縮小」こそが病根だ
「失われた20年」*1とか、日本jの国際競争力」といった言葉を耳にします。多くの日本人が「アジア新興国との競争に負けたので、国内経済も停滞している」と考えています。
しかし、実際は、日本の輸出額はバブル後から2007年までにほぼ倍増しました。世界同時不況下の08年、09年にも貿易黒字でしたし、昨年は円高にもかかわらず輸出額も黒字額も大きく回復しました。台頭するアジアから稼ぐ貿易黒字も増加傾向です。
日本経済の停滞は国際競争力に負けた結果ではありません。輸出の好調とは無関係に進む「内需の縮小」こそ、日本をむしばむ病気です。経済成長が実感できないのも、その為です。
経済の基礎代謝ともいえる内需指標は、1990年代末前後から減少に転じています。たとえば経済産業省の商業統計に見る高利販売額は、ガソリン価格高騰の影響を除くと、96年度をピークに減っています。国内の新車販売台数や貨物輸送量は2000年ごろから減少傾向が続き、自家用車による国内旅客輸送量も02年度をピークに減少に転じました。国内酒類販売量も02年度から落ち込身が続いています。
注目すべきは、こうした傾向が成長している時期にも続いていたことです。つまり景気変動とは関係ない。実は、15歳から64歳までの「生産年齢人口」の増減に連動しているのです。
'11.1.15.朝日新聞・日本政策投資銀行参事役・ 藻谷 浩介氏
関連記事:散歩道<検>言葉・*1失われた10、20、30年、<640>ウサギ小屋、<検>社説、<1740>経気台・人口減少で何が起きたか
備考1、:人口が減少するのはやもうを得ないという考えには、反対です。歯止めをかける具体的な提言が必要です。それがまず先に国民みんなの問題として考えるべきだと思いますが。
備考2、:散歩道<313>商業については、西欧諸国のように、距離規制が必要なのだ。日本はただ、強いものだけが生き延びるような政策(距離規制なし)を、政府も取り続けてきたと思う。これでは、すべての商店は生きていけないのが今の状況だと思う。
備考3、:結婚を希望するが、出会いの機会が恵まれていない未婚の男女・100組を京都市主催で、集団見合いさせたこの企画に対し1000人以上の希望者があった。今後もこの企画を継続して実施したいと考えておられるようだ。この企画に、私は大賛成です。2011年1月27日
備考4、:'99.アサヒビール名誉会長・樋口廣太郎氏の講演「日本経済再生の道筋」の中で、日本国民の住宅の広さに関する話をされた話を思い出した。「日本の役人は、自分が住んでいる住宅より広い敷地で市民が住むことは芳(よし)としないのだ、だから、どうしても小さな家に住むように仕向けたことが、外国人から見れば小さな住宅に住む日本人というイメージが出来たのだと」発表された。・・・・・・・世相(住宅)
備考:'12.9.16..樋口廣太郎様が逝去された。