散歩道<4071>  

                                 社説・今年こそは改革を
(2)                     (1)〜(4)続く
                               与野党の妥協しかない

人類史で初の体験
 
 人類の歴史で初めて体験する厳しい事態といっていい。
 現在の年金も健康保険も、制度の基本は高度成長の時代につくられた。団塊を先頭とする戦後世代が続々と働き手になる時代だった。それが、いまや低成長に変わって現役世代が減少し、その負担がどんどん増す。来年からは団塊が引退世代に入り始める。
 正反対への変化を見つめれば、社会保障の仕組みを根本から立て直さないと維持できないことは明らかだ。


もう財政がもたない
 そこに、先進国で最悪の財政赤字が立ちはだかる。社会保障や公共事業を数十年間も国債に頼ってきた結果である。財政は崖っぷちに立っている。
 赤字を食い止めながら、社会保障の財源をつくり、制度を組み替える。つらい話ではあるが、早くから取りかかるほど改革の痛みは少なくてすむ。
 一方の自由貿易の強化は、貿易立国で生きる日本にとって要である。
 中国をはじめ、アジアの国々が豊かさに向け突き進んでいる。近くにお得意さんが急増するのだからチャンスではないか。貿易の壁を取り払い、アジアの活力を吸収しない手はない。それが若者に活躍の場も提供する。
 
'11.1.1.朝日新聞


関連記事:散歩道<検>政治、<検>社説、