散歩道<4040>

                              ザ・コラム・遠野物語(1)                          (1)〜(4)続く
                              百年の知恵 町おこしに

 ふと遠野に行きたくなった。
 木瀬公二記者が本紙岩手版に連載した「119のはなし」を読んで体。柳田国男の「遠野物語」出版から百年。本編と同じ回数だけ、遠野市
*2の日々をつづった記者は、こう書いた。
 「我ら団塊の世代は、『100bを10秒で走る人は11秒の人より1秒偉い』と言われて育った」。そうして走り続け、どんな世の中になったのか。
 「ある人は、道を歩いていただけで、見も知らぬ日人に刃物で刺されて死んだ。ある人は、突然会社を解雇され、寮から追い出された。ある人は、1日中パソコンのキーボードをぱちぱちと打ち、翌日には何千万円ももうけた。ある人は、学校でいじめにあって自らの命を絶った」
 どこで間違ったのか。東京出身の木瀬記者は定年後、遠野に住んで日々を見つめた。急ぐと見えなくなるもの、忘れてきた大切なものを発見したという。

'10.11.17.朝日新聞・編集委員・*1外岡秀俊氏


関連記事:散歩道<1931>NHK・TV*2「どんと晴れ」<検>氏名・*1外岡秀俊氏3036.3618.3755.<検>社会の活性化<1216>〜<1222>三者三論地域の街づくり