散歩道<4013>
オピニオン・日本@世界
国際政治は魔の2年間へ・・・・外交・経済・人材を強化せよ(3) (1)〜(6)続く
米中関係も不透明さを増しつつある。それは,敵でも友でもない「マネジング。パートナー(だましだまし*2の関係)と呼ぶしかない状態に向かっている。とモートン・アブラモウィッ・米センチュリー財団シニアフェローは形容する。
日米中の安定的な枠組みをつくるためにも、この3ヶ国の政策協議が求められる。
日本にとってのもう一つの挑戦は、新興国の著しい経済台頭に伴う国際政治のパワー変動である。
新興国では毎年中産階級層が7千万人生まれているが、なお膨大な貧困層を抱えている。ここでは貧困の克服と社会の安定、それを可能にするための成長が最優先課題である。どこも戦後の高度経済成期の日本に似て、経済が中心の政治であり、外交である。
新興国では官も民もなく、政府が経済活動に深く係っている。日本は、こうした国々への官民協調の躍進的な経済外交を思い切って進める必要がある。
それから、グローバル化の挑戦がある。リーマン・ショック後、グローバル化の震源地の米国でそれに対する逆流が最も激しく渦巻いている。一方、中国、インド、ブラジルなどが新たな震源地となる群発性のグローバル化が生まれつつある。
米中「だましだまし」二極化傾向、新興国の官民一体台頭、群発性グローバル化を特徴とする「新世界」状況のなかで、日本は埋没している。日本が待っていても向こうから声をかけてくれた時代から、こちらから積極的に声をかけなければならない時代、先方が日本語を学んでビジネスをしてくれた時代からこちらが英語と中国語をモノにしてビジネスをしなければならない時代、へと代わりつつある。日本は経済も成長も資源も外に打って出る以外にない。
'10.12.1.朝日新聞・本社主筆・*1船橋洋一氏
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