散歩道<3996>

                          美術展・カポディモンテ美術館展

 今日('10.11.9)はウイークデーということもあり入場者数は、少ない、難しい絵のためか、解説を読み、ベンチに座って絵をじっと見つめている人が目立った。全体的に、宗教的で、格調は高く、重厚な、暗い感じの絵の展示が目立つ。
 
2〜3日前にNHKの日曜美術舘で、ミレーの自由で、自然の中で働く人間の姿について語られ、作品が紹介されていた。
 ミレーの落穂拾いの農夫の自然の働く姿や、畑や野草の山、遠くに見える教会や夕暮れの大自然の山が描かれた絵を見ていた。何か人々の心温まる話を聞いていたためか、余計にそのように思えた。
 その後、起こる産業革命以前のヨーロッパの状態は、戦争に明け暮れし、社会全体が暗く、夜明けをじっと待ち構えているような状態であったのだと思う。
 王侯貴族を中心とした限られた家族達、自分の肖像画等や、又、聖書の中の話からとられた宗教的な作品等、画家自身、崇高な気持ちを込めて描いたものであろうと思われる。彼らの行動範囲は、限られた流域であろう。
 又、戦場場面が描かれている絵は、生々しく描かれている。
 植物の描写は、西洋の絵は、造花的
*1に描かれたように見える。日本画では、生き生きした描写と、対比されるものであろう。
 陶器類も容器の中に物語が描かれたり、水晶や、瑪瑙、アメジストで作られたり、宝石がちりばめられたり、家紋が皿に描かれていたりする。
 また杯に描かれたものは、中国の龍
(龍は男性の精力,皇帝の象徴)、真珠は(不死)であったり、動物(サイ、ゾウ、オウム)(ゾウはアジアでは主権、王の賢明さ、魂の力を表現する)意味を理解し作られたものと予想される。中国、インド、ポルトガル様式の関連する文化が描かれているのだと思われる。
 写真で紹介された
(VTRでも)、この建物や、中の天井に飾られた絵とか、壁に彫られた彫刻や描かれた絵の数々を見ると、その重厚さが余計に伝わるように思われた。
 15、6世紀に描かれたこれらの絵を、この企画で、本物の絵を直に見ることが出来たことは、大変ありがたいことだと感謝したい。

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