散歩道<397>

                          面白い文章(8)・1、ビフテキ 2、うるう年

1、ビフテキ
 例えば、油絵を学ぶために明治以来、大勢の絵描きさんたちが、夢を抱いてフランスに留学したわけですね。そこで近代美術を勉強し、西欧の文化を肌で感じながら生活したら、必ず、素晴らしい油絵が描けるようになると信じて、意気揚揚といくんです。だけど、思うように描けない。日本人の描く絵はなぜか水っぽいと、感じてしまう。そのうち、まず油絵を描く為には、心身ともにしっかりしたボリュームがなければならない。全身にみなぎるほどのエネルギーがなくては油絵は描けないんだと思う人が出てくる。日本画は、線の1本1本を細やかに、繊細に描かなければならないけれど、油絵はちがう。荒々しい造形感覚やエネルギーがなければだめなのだ。油絵を描く為には、血のしたたるビフテキを食わなきゃいけないと考えるんです。それで、その人は30年間ビフテキを食べつづけた。その結果、最後に悟ったのは、肉を食うのは、1代ではだめだと。3代ビフテキを食わなきゃ油絵は描けないと。・・・・・
(五木寛之様気の発見)

2、うるう年
今のように正確に例えば10年間に1秒も狂わないで時間が測れる時代なら、4年に1回廻ってくる、閏年
(うるう年)は発生しないのではないか?。
(自作)

関連記事:散歩道<385>面白い文章(1)・教養・有名について、<395>面白い文章(2)・エンドルフイン、ブックロード、serendipityがあります