散歩道<3968>

                       横浜APECを前に・「開国」を問う《2》         
                         平成の「黒船」来ていない(1)              (1)〜(2)続く      

・・・米国はなぜ、シンガポールやチリなど4ヶ国が集まった「環太平洋パートナーシップ(TPP)を重視するようになったのですか。
 「オバマ大統領が昨年11月の東京・サントリーホールで行った講演で、TPPへの参加を表明したのがきっかけだが、ブッシュ前政権時代からのアジア太平洋戦略の流れがある。アジアでは東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)といった米国を排除した経済の枠組みが議論されていた。米国は地域の安全保障では大きな役割を果たしているのに、経済では仲間に入れない。そういう話はないだろうと、米国は受け取った。経済成長の中心であるアジア太平洋地域に自由貿易圏をつくるうえで、WTO(世界貿易機関)のルールと整合的なTPPこそが対アジアの通商政策の要であると判断した」
・・・日本では「黒船」に例える人もいます。
 「反対派の発言を聞いていると、平成の攘夷
(じょうい)のようですね。しかし、どこの国が日本に黒船を送り、『絶対に参加すべきだ』と言っているわけではない。そういう意味で、黒船は来ていない。TPPは関税をなくし、人やモノ、サービスの動きを自由化することで経済成長したいという国々が、厳しい国内調整をしたうえで交渉に臨んでいる。志を共有する国々による経済統合の手段なのです」

'10.11.6.朝日新聞米国経済協議会副会長・*1チャールズ・レイク氏

関連記事:散歩道<検>氏名・*1チャールズ・レイク氏3022.<検>外国、<検>社説、