散歩道<3953>

                            オピニオン・耕論・茶会旋風(1)                       (1)〜(2)続く
                          草の根の「怒り」が「運動に」                      

 より低い税金、より小さい政府の実現を目指す「財政保守」の立場から草の根の運動を育て、政治家を誕生させ、社会を変えるために活動している。茶会には私たちを利用するリーダーがたくさんいる。
 「フリーダムワークス」はそんな運動家のためのサービスセンターだ。多くの運動家は選挙の素人だから、争点の絞り方や戦略の練り方、運動方法を教える。例えば、議員オフイスの場所も教える。議員がオフイスを構えていることすら知らないからだ。
 我々のワシントン事務所には、いつも段ボール箱が山積みだ。全米の運動家にプラカードやポスターなどの選挙用物資を毎日贈っている。
 誰もが簡単に運動に参加できるように、サポートしている。1週間に1時間しか割けない人には「これだけ電話をかけてください」、5時間ある人なら「この路地でビラ配布を」とお願いする。各地で運動の中核となっているオーガナイザーは3千人ほどだ。
 政策提言をするシンクタンクに対し、我々はドゥータンク(Dotank)だ。これは左派の選挙運動、特に労働組合から学んだ形態だ。投票日までの最後の2週間は、ネバダ州など激戦区に集中的にテコ入れを図っている。
 すでに多くの実績を積んでいる。第一に選挙の議題設定に成功した。テレビをつければ候補者が財政赤字について論じている。昔から重要テーマだったが、今年は最大の争点になった。
 多様な保守陣営を一つにまとめているのは、財政保守の理念だ。中絶などの社会的争点では主張に幅があり、せっかくの運動を分裂させるのでいつも財政保守から逸脱しないように気をつけている。

'10.10.30.朝日新聞・NPO「フリーダムワークス」広報副部長・アダム・ブランドさん

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