散歩道<3948>
社説・クマ大量出没(1) (1)〜(2)続く
人と動物、共生の回復を
クマが人の住む町に出てくる。多くは射殺されている。人の被害も増えている。生物多様性が叫ばれているが、目に見える大型動物との共存でさえ簡単でないことを私たちに突きつけられている。
今年はすでに約2400頭が捕らまった。うち2100頭以上が殺された。人間は約100人が負傷し、4人が死亡している。
クマの出没は近年増えている。2004年は2300頭、06年は4600頭が捕殺された。今年は04年を超えそうだ。本州以南で1万3千〜3万頭いると推測される。もっと多いとの説もあるが、大型動物がこんな高い割合で殺処分される状況は尋常でない。
直接の原因はミズナやブナのドングリの不作だ。クマは低地の雑木林にあるコナラやクヌギ、ドングリを探すうちに集落にでてしまう。そこには、もっとおいしい家畜の飼料や柿や栗がある。
山の不作は昔もあった。
なぜ最近、大量に出没するのか。日本クマネットワーク代表の山崎晃司・茨城県自然博物館首席学芸員は「大量出現がおきやすい環境になっている。これが問題だ」と話す。
'10.10.25.朝日新聞
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