散歩道<3913>

                           社説・銀行の資本規制(1)                    (1)〜(2) 続く      
                            日本の金融変革の糧に

 世界金融危機の引き金となったリーマン・ショックから2年。「危機を繰り返すまい」という誓いから出発した、、銀行に対する国際的な規制作りが大きく前進した。
 主要国の金融監督当局と中央銀行からなるバーゼル銀行監督委員会(スイス)が、世界を舞台に活動している銀行に求める自己資本比率の規制を強化することで合意した。銀行の資本について、質と量の両面から危機への抵抗力を高める内容である。
 各国の事情や景気への影響にも目配りして作られ、11月のソウルG20サミットに報告される。ぜひ首脳合意に盛り込んでほしい。
 この規制は、貸し倒れなどの危険があるリスク資産に対して、いざという時に損失を補うクッションになる自己資本の比率を一定の水準以上に保つことを銀行にもとめるものだ。
 まず、自己資本の中核部分を普通株による出資や内部留保など取り崩しやすいものに限る。その上で、今はリスク資産の2%以上とされている比率を2013年に3.5% 以上、19年には7%以上にする。

'10.9.18.朝日新聞

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