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経済気象台(1)・ほどほど成長論
街から個人経営の本屋が消えていく。名物マスターのいる。昔からの顔なじみの喫茶店の減少している。肉屋、理髪店なども、大型ス−パーや大企業のチエーン店の攻勢にあって旗色が悪い。起業を呼びかける政治家も「元祖起業組」には素っ気ない。地元に愛され拡大していくことは無縁で、自分達が生活するだけの売上で満足するビジネスは今の時代には馴染まないのか。2007年以降、日本の人口は減少していく、不況に加え、人口の減少は市場の縮小を加速する、それでも経済が右肩上がりで成長していた時のように発展と拡大を合い言葉に突き進む企業は少なくない。少しでもビジネスが好調になると、工場を増やし、国内だけでなく、海外にも進出を企てる。マスコミもそのような企業の成長ぶりを取り上げ称賛する。しかしこのような奇跡のような好調は長く続かない。つい身の丈以上の拡大を進め、企業経営を悪化させているケースは後をたたない。いくつもの技術革新を経て、その先にやっとそこそこの成長が見えてくるのが、今の時代だ。不況と人口が減少していく中で、ほどほどの成長や安定している価値をもっと認識していくべきだろう。企業は発展し続けなければならない、という発展の意味を量から質へと転換していく時期にさしかかっている。成長率こそが成功の指標だ、ととらえる思考も、時代にそぐわない。ある民間の研究所で、これからの日本人に求められる行動は競争することか、分配することかをたずねている。その結果2対1で分配を支持する*1声が多い。競争に勝ったものだけが稼ぐよりも、誰もがそこそこ稼ぎ、人生をそこそこ楽しむ社会。不況の中で。得意分野で企業と個人商店がセェアを分け合う時代を、生活者も望んでいる。
'05.6.1.朝日新聞、
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備考:散歩道で経済気象台・第1回目を、取り上げたたのは、4年4ヶ月前だっのですね。現在は第618号までになっています。2010年10月20日
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