散歩道<3907>
仕事力・イタくてもいいよよね(4) (1)〜(4)続く 自分流にまとめた
錆びないフレームを作る
色々と試みた番組でどうしても視聴率が上がらず、随分苦労した時期がありました。そのうち何かのきっかけで、コツンと突き当たることがあるのです。それはテレビ的な「人生応援」番組ってなにか、その根本、骨組みにたどり着いていなかったからです。面白いとか、笑ってしまうということの本質には、やっぱり視聴者のリアルな要求があると思うし、それは掘って掘って堀りまくらないと見つけられないものです。
安住紳一郎アナウサーの番組ですが、これを旅番組だから当っていると勘違いしているデレビ製作者が結構います。アレは彼の天才キャラクターのトークショウであり、僕たちは彼のしゃべり方が面白くてテレビの前にいるのです。それが大切なフレーム、骨組み、つまりこの番組の本質だと思う。フレームがしっかりしていない番組は、イロイロなアイデアを足していってもダメです。余分なものを全部取り外してみて何がこの番組を支えてるのか、何を楽しんでもらいたいのかきちんと考えないといけない。
どんな仕事でもきっと変わらない、試行錯誤しながらぶれない軸を見つけて、いろいろなバリエーションを後から工夫して行くことでしょう。それには本当に時間がかかるし、苦しい作業ですが、その視点を失ってはいけない。面白いと感じることがあるなら、どんなことでも、なぜなんだろうと考え続けていくことだと思います。
'10.9.5〜.9.26.朝日新聞・放送作家・鈴木 おさむ氏
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