散歩道<3862>
     
                           美術展・再興第95回院展

 今日は('10.9.28)ウイークデーということもあり人は少ない、この院展では毎回、入り口近くに大きく展示されていた平山郁夫*2さんの絵がないのが寂しい。同人氏の展示作品の中に、会の大先輩である、岡倉天心*3、前田青却、小林古径、平山郁夫が見たであろう長野県北アルプスの山々の景色の当時を思い出して描かれた絵、第2次大戦終了直後のソ連軍の進攻を避けて退却する日本軍の姿(今回も戦争を感じさせる絵はこれ枚だけだと思う)、来る年波を感じさせる文章に一抹の寂しさを感じさせるものもある。
 那智の高い山から一気に落ちる滝の流れや霧状の水しぶき、落葉の間を流れる奥入瀬渓谷、桜や、新緑の春の喜びの絵、太陽に輝く朝の景色、露に反射する光、冬の山全体の雪景色や、太陽の光り輝く様子、薔薇や画面一杯の菊や、長く垂れ下がった藤の花々の重
(かさ)なり等、バックの背景をよく見ると中東のモスクの前に立つ日本の若い女性、京の町家の前に立つ和服姿の素敵な女性、パンドラの箱を開けると乱舞する蝶の群れ、伝説のように不幸や災いをばらまくのではなく、夢を世界に広く撒くのだと解説されている。又、その瞬間をとらえようと毎年ここに立って待っているのに、中々その瞬間を抑えることができないでいた時、そこに予想もしない動物が表れ本当に幸せだったと喜んでおられる解説、1枚の絵の中に太陽と月(朝と夜)*1を同時に描いた興味ある絵、その中に、これというものがない草木雑草を描かれた絵があったが、この絵に、人はどんな思いを抱くのかと興味を持った。又、動物の絵(鹿や、牛、豹、猫、犬、馬、鳥等)生き生き描くのは本当に難しいのだろうと思う。
 現代のショッ
ピングや、ガラス越しに映る自分の姿や、鉄道の駅の電車を待つ人たちは、自然の景色に比して、絵になり難(にく)い何かあるのかな?と思った。何度も転勤したおかげか?、行ったり、見たりした先も多く、なんか絵に親しみをもって楽しく見ることができるのは有難い。
 今日はそこに書かれた文章を一つ一つ読みながら、好きな絵の前に立ち止まって観賞させて頂いた


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