散歩道<3796>

                           社説・民主党代表選(1)                        (1)〜(2)続く
                                   なんのために戦うのか

 この人たちはいったい何をやっているのか・・・・。少なからぬ有権者があきれているに違いない。
 9月1日の民主党代表選告示に向け、党内各グループの駆け引きが激しくなってきた。困難な時代の舵取りを担う指導者選びだというのに、あまりに内向きな主導権争いである。
 鳩山由紀夫前首相のグループが開いた研修会は、衆参両院議員約160人が集まり、小沢前幹事長に立候補を促す決起集会のようであった。
 「反菅」だ、「脱小沢」だと、自民党政権時代にさんざん見せられた派閥中心の総裁選びを思い起こさせる。政権交代で民主党が手を切ったはずの「古い政治」そのものではないか。
 菅直人首相は就任わずか3ヶ月である。参院選敗北の責任はあるにしても、実績を残すだけの時間がたっていないし、退かなければならないほどの失政もない。民意も続投支持が多い。
 なにより首相交代は総選挙による、という政権交代時代の原則をまたぞろないがしろにすべきではない。
 それでも、民主党が代表選をするのなら、その意味はどこにあるのか。
 政権交代後の迷走でぼやけてしまった政策路線を定め直し、再出発の土台固めをすることにしかあるまい。

'10.8.21.朝日新聞

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