散歩道<379>
講演会・水木しげる様の世界・妖怪
小松和彦様による”水木しげるの”講演会('04.10.22)があった。〔正直この分野は私は全くわからないが)そこで聞いた、印象に残る話を記述する。小さい頃聞いたさまざまな昔話や、紙芝居の思い出、戦争の経験、貸し本とかが、その後の水木しげる様の画風に影響があったものと考える。人間の幸せとは必ずしも、世の中が進んでいることではない。そこに住んでいる人が(戦地であったラバウル島)そのように自覚する時が、本当に幸せな時かもしれない。
彼の作品には、伝統性:江戸時代の鳥山石燕の「画図百鬼夜行」などの妖怪の図柄の継承。創造性:妖怪種目の想像力(柳田国男作品等)による絵画化がある。一体妖怪とはなんであろうか?@妖怪とは化け物の同義語、A妖怪現象、怪しい現象、不思議な現象、B妖怪存在:現象を引き起こした原因・存在をいう、C妖怪画像:現象や存在を形象化したもの、D超越・超自然性:神秘的・超越的存在に関係している。E非制御性・非祭紀性:制御されていない現象、等である。
彼の作品の特徴は強く大衆性を持とうとした為、自分の作品の意図は語られてはいない。@自然の中に妖怪の住処を求めた。Aイデオロギーやメッセージは希薄、B前近代からの民族妖怪を好んで描く、C前近代の妖怪絵を継承する。D恐怖よりも親しみ易さ、おかしみを描く、E伝統と創造の合力による水木妖怪ワールドの創造である。
人は自然を破壊、自然の中に生きている妖怪、闇を感じる力が弱くなった。このことは幸せなことではない、人生の生き方を代える事も必要と結ばれていた。
'04.10.22・講演会・水木しげる様の世界・妖怪
室町時代に妖怪を幻想したのが土佐光信、鳥山石燕がそれらに名前を与え、水木しげるが物語を与えたと報告されている('04.10.4.読売新聞)
関連記事は散歩道・面白い話・西サモア<80>にあります。
備考:2008年6月25日 NHK「人生の歩き方」で、今の日本人は楽しみ方を知らないのか、楽しく生きてはいないように見える、戦地であった南方では、何も物には恵まれなかったが楽しく生きていたように思う。健康であることが第一、そうでないと他のものにいかに恵まれても楽しくない、自分は好きな絵を描いて、100歳まで生きるつもりだ。2008年6月26日