散歩道<3767>

                          社説・企業の芸術支援どう引き出す(2)                   (1)〜(2)続く
                        経営者に意義アピール  美術館はサービス業

・・・企業業績も厳しい。
 「いや、元気な企業もある。神戸なら医療検査機器のシスメックス、惣菜のロック・フィールドなど。美術館を応援する企業は米国でもイメージがいい。ただ、日本は寄付した人への税制優遇が十分ではない。むしろ多額の寄付をしたら、税務署から痛くもない腹を探られるという。全国美術館会議の会長の時に、改善を要望したのだが」
・・・支援がないと日本人の芸術家が育ち難いのでは。
 「世界的なオークション会社にもいたが、最近、目立つのは中国人投資家による中国人画家の作品購入だ。だから高値がつく。日本人は日本人の作品をあまり買わない。外国人が買った日本人の作品なら関心を持つが、もう値が高くて変えない」
・・・日本でベンチャー企業投資が振るわないのと同じですね。成長してから買う。
 「そうそう、自分の目で発見して買う喜びを知らない。有名になってから買う」
・・・美術館のやるべきこともあるはずです。
 「カネを出すことの社会的な意味を企業経営者に伝える努力を怠ってはいけない。館長といってふんぞり返っていてはだめ。美術館はサービス業、最後は経営者との人間関係でしょう」

'10.7.29.朝日新聞・兵庫県立美術館長・蓑豊氏

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