散歩道<3758>                          513から移動

                
近隣外交D・松本健一氏新しいいアジア構想をB                  (1)〜(8)このテーマ近接外交続けます
                      日本に歴史認識の空白


 それは改めて歴史の問題を乗り越えなくてはいけないのか
 「アジアを忘れたといても、歴代指導者の頭の中には、日本はアジアを侵略したという歴史的記憶が残っていた。中国が大国になり、日本の指導者に贖罪感
(しょくざい)なくなった。戦争や失敗の記憶を忘れたかのようです」。
 「中国はじめアジアの国々が問題視するA級戦犯の合祀
(ごうし)については、一宗教法人である靖国に政府は口出しできないと言ってきました。しかし戦時の国家指導者として、A級戦犯の人は責任をとるべきなのです」。「小泉首相はアジアに向かって村山首相談話を引用するだけ、『他の国が干渉すべきでない』という。その論理は国内でしか通用しない。アジアに通用する論理で語らず、『東アジア共同体』といっても成立しないでしょう。
小泉外交は「小泉首相になってから外交がアメリカ一辺倒になった。戦後それでやってきて問題なかったのではないか。だが、それは歴史に根ざした考えでも外交でもなく、ただの利害関係です。小泉首相は占領下の日本の心理のままなのではないか。歴史の空白が生じた結果、日本はますますアジアを考えなくなった」。「アジアの国々は経済的に発展し、それぞれ国民国家をつくった。冷戦後、国民国家が経済、金融、文化、人権、国民、領土を守るため、ナショナルアイデンティティーの確立が不可欠になった。同時に、そういう時代だからこそアジア共通のアイデンティティーを追求することも必要もなっている、日本にとっても『アジアは一つ』の名のもとに覇権を握ろうとした失敗を踏まえながら、新しいアジアを構想する世界史のステージが現れてきたのではないか」。

'05.5.26.朝日新聞評論家・松本健一氏


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