散歩道<354>

                     うつろう100年目の大衆社会(3)一人でもみんなでも不安     4回に分け報告 

                                                             
 今の若者を表わすキーワードに、イメージとしての空虚さを挙げる。1人でいることを恐れ、携帯電話で浅くコミニュケーションをとる。多数派の若者とその対極には対人関係不全な、ひきこもり系の一群と。前者は、本当に孤独が不安な状態であるのかわからないのに、仲間を求め、薄く、浅い関係を築こうと必死になる。自己イメージが希薄なので、ひとたび集団から離れると、空虚さを抱え込むことになる。一方、後者は自己像が、ぶれにくいが、集団に自分が承認されていないのではないかと、想像する。彼等はどちらも孤独である。孤独を感じることの中身を掘り下げない。幻想かもしれない孤独や、他者とのあるべき距離をめぐって揺れている。1人の個人がニュースや趣味について意見を書きつづける。変化を後押しするのは「ウエブログ」(プログ)というホームページの新しい形だ。プログは実名が主流。1つのプログを、1人の個人が書きつづけている事に注目している。「知識を共有する立場からすると、単純なようで画期的。今後は人と人、知識と知識を結び、技術が今以上に出てくるのでは」、知り合いとの情報交換が、格段に蜜になるという実利がある。今後は情報を伝えるプログだけでなく、議論を深めるものも増えるだろう。プログによって歩行者のようだった、ネット利用者が家に入り、表札を出しはじめたようにも見える。実社会と変わらず、しかも空間を越えた、コミュニケーションが、ネットにあふれ、大衆をつなごうとしてるかもしれない。

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