散歩道<3537>
社説・上海万博・国威より学びあいの場に(1) (1)〜(2)続く
上海場万博がきょう開幕する。
史上最大の240余りの国と地域、国際機関が参加する。つきに石が人気を呼んだ、1970年大阪万博の6400万を上まわる過去最大の7千万人の入場者を見込む。
中国は70年代末から始めた改革解放政策で急速な成長を果たし、世界の工場、さらに世界の市場へと変貌した。今年は日本を抜いて第2の経済大国になることが確実視されている。
上海場万博でも、中国の吸引力には目を見張らされる。北朝鮮が初めて出展するほか、台湾舘が大阪万博以来久し振りに姿を見せる。外交関係のない国々の参加も目立つ。
上海の街のあちこちに国旗の五星紅旗がはためく、マナー向上が呼びかけられ、洗濯物を外に干したり、パジャマで外出したりする姿が影を潜めた。
胡錦濤(フーチンタオ)国家主席らは「中華民族5千年の輝かしい文明と改革解放30年余の成功を示す」場と位置づける。確かにこの万博は「途上国で初めて」と形容されており、08年北京五輪と同様に中国の存在感を世界に印象づける機会にしたいという気持ちは分かる。
とはいえ、これだけ経済発展し国際的な発言力も強くなったというのに、中国が、まるで国際的な舞台でデビューする小さな途上国のような夢だけを万博開催に託しているとしたら、いささか違和感がある。
'10.5.1.朝日新聞
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