散歩道<3524>
opinion・日英 官僚のあり方は(1)
英も昔は年功序列 「効率と効果」狙い 民間登用増やす(3) (1)〜(4)続く 自分流に纏めた
降格人事は難しい 給与さげなくても メンツが障害に
○ ○
・・・・そうすると、能力をきちんと評価することが重要になりますが、官僚の人事はどのようにしていますか。
「政治家は介入しない方がいい。なぜなら、官僚が政治家にくっついてしまう失敗がありうるからです。人事は委員会を設けて、できるだけ客観的に評価するのがいい。ある人たちは若くして昇進する。でもポストは増えないから、そうでない人たちは若い人にポストを取られて昇進できません」
・・・・競争に負けたら官僚人生を直さないといけなくなりますね。
「そう、だから楽じゃない。基本的にそれ以上昇進できない人には早くやめてもらう。それに対して金銭的な奨励をする。もうひとつは日本のような組織的な天下りじゃないけれど、新しい仕事を見つける手伝いをする」
・・・それは役所としてですか。
「あくまでも仕事を探すのは個人です。役所は就職面のテクニックなどを訓練する。もう一つは具体的な空席ポストの紹介。でも民間会社と交渉することはありません。個人が就職先を探すのを援助します。ところで、日本は終身雇用制が中心だから、55歳くらいになると、大きな会社にはなかなか途中から入れない*1んじゃないですか」
・・・・55歳の転職は厳しいですね。
「厳しいでしょう。それが日本で組織的な天下りシステムができた原因の一つではないかと思います。労働市場が流動的じゃないんですね。でもイギリスでは転職に可能性がある。民間から見ても、「この人、面白いな」という人はいるわけですよ。例えばスコットランドのウイスキー協会の事務局長は元ベルギー大使です。若いうちから次は何をするかと考え、彼はスコットランド人だからウイスキーが好きで面白い仕事を見つけたんですよ」
'10.4.23.朝日新聞・前駐日英国大使・グレアム・フライさん
備考:*1日本も役所でも、60〜62歳くらいまでは勤務されれば、天下りの問題も少しは解決するように思うが。2010年5月10日
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