散歩道<3522>
opinion・日英 官僚のあり方は(1)
英も昔は年功序列 「効率と効果」狙い 民間登用増やす(1) (1)〜(4)続く 自分流に纏めた
・・・・日本との縁はいつからですか。
「大学を出てすぐ、英外務省に22歳で入りました。「アジアに難しい言語がある。中国語と日本語だ。どっちをやりたい?」と聞かれ、日本語に。初めて東京の大使館に勤務した時にロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕され、驚きました。2度目の赴任は平成が始まった1989年から4年間。3度目も4年間だったのですが、大使として、2004年から小泉、安部、福田政権でした」
・・・日英の官僚制度を比べると。
「天皇陛下と女王陛下がいて、国会で過半数の支持を受けた人が首相になる。内閣は国民に選ばれた政治家で基本的に構成されるのに対し、官僚は政党政治に参加していない。根本的な原則は同じです。でもイギリスは200年以上、しょっちゅう政権交代があったから、政権が変わることに慣れている。日本は戦後、ほとんど政権交代がなく若干、違う形をとったったと思う」
・・・どう違うのですか
「私たちの場合、官僚は政治家とほとんどつきあいません。自分の役所の大臣、副大臣、政務官とは毎日会いますが、例えば野党の大物政治家と連絡する時は大臣の許可が必要です」
・・・なぜですか。
「官僚は政党政治に対して中立でなければならないからです。いずれは野党も与党になるかもしれないから、政治的な話、政治的になりうる話はしません。私が東京にいたころ、日本の官僚はしょっちゅ国会に行って議員に説明したり、自民党の部会に行ったりしていました。そういうことはイギリスにはありません」
'10.4.23.朝日新聞・前駐日英国大使・グレアム・フライさん
![]()