散歩道<3520>
私の視点・日本ブランド (1)〜(2)続く
未来への「投資」が危機を救う(1)
トヨタ自動車のリコール問題で「トヨタ」というブランドがいささか揺らいでいる。燃料効率の良さや故障の少なさといった特徴だけではなく、それを支える勤労者のまじめさや日本的経営理念が、トヨタのみならず「日本車」・・・・ひいては「日本」というブランド*1の隠れた要素だった。しかし今、こうした日本ブランドは、長引く経済不況もあって薄まっているようだ。
長い間日本は「非西欧諸国の中でほとんど唯一、早期の近代化に成功した国」を「日本ブランド」として世界に示してきた。しかし近年、海外での日本ブランドは急速に、マンガ、アニメ、コスプレやポストモダンの小説によって認知されるようになってきた。こうした「現象」は、どういう意味で日本ブランドなのか。
思うに、世界に誇るべき日本ブランドの根幹は次の二つであろう。一つは、「伝統とポストモダンが混在・併存した文科」であり、それをうまく活用した品物やサービスや芸術である。もう一つは。「平和で安全な国家を実現した精神と努力」だ。その基盤となっているのは、やはり日本が歴史の中で培った文化的伝統と近代化への努力、そして平和への考え方であり、それと密接に結びついた生活習慣であろう。
'10.4.23.朝日新聞・国際交流基金理事長・小倉 和夫氏*2
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