散歩道<3506>
社説・米核戦略転換・「非核の傘」さらに大きく(2) (1)〜(2)続く
中国は、核の先制使用はしないとの立場を繰り返し表明している。真剣な戦略であるなら、オバマ米大統領に同調して、「非核の傘」を広げる外交を積極的に展開すべきだろう。12、13日にワシントンで開催される核保安首脳会議には、胡錦濤(フーチンタオ)国家主席も参加する。主要なテーマは核テロ防止だが、米中首脳会談を開き非核国への核不使用の徹底についても話あってはどうか。
核戦略見直しの過程では、核攻撃の抑止を核兵器の「唯一の目的」とする方針も検討された。しかし、そこまで目的を限定すると、北朝鮮やイランなどの非核兵器に対する抑止力が弱まるとの国防総省の慎重論もあり、見送られた。
日豪主導の国際賢人会議は昨年12月、2012年までにすべての核保有国が「唯一の目的」宣言をするよう提言している。12年が無理でも、できるだけ早期の宣言を促している。
オバマ新戦略は画期的な一歩だが、ここで立ち止まらさせてはならない。日本は、核の役割をさらに軽減して核軍縮を進めていくために、核保有国が「唯一の目的」宣言に向かうよう、外交努力を強めていくべきである。
'10.4.7.朝日新聞