散歩道<3501>
社説・米ロ核軍縮・「プラハ構想」を動かせ(1) (1)〜(2)続く
冷戦の遺物というべき大量の戦略核弾頭を減らす新条約に、米国とロシアが合意したオバマ大統領が「核のない世界を目指すと宣言した昨年4月5日のプラハ演説から約1年。署名式は8日、米ロ首脳がそろってプラハで行われる。
これで急速に核ゼロへと動くわけではない。だが、あの歴史的な演説で世界に発した言葉を行動に移していこうとする、オバマ氏の並々ならぬ意欲を感じさせる。
新条約で米ロは、配属する戦略核弾頭をそれぞれ1.550発以下に減らす。大陸間弾頭ミサイルなどの運搬手段の保有数は、未配備も含めて計800を上限する。両国は発効から7年以内に削減目標を達成しなければならない。
昨年12月に失効した第1次戦略兵器削減条約(START1)では弾頭の上限が6千発、運搬手段は計1.600だった。新条約でもなお、世界の主要都市を何度も破壊できるほどの過剰装備ではあるが、安全保障戦略での核の役割を減らしていくための、重要な一歩である。
条約の発効には、米ロ双方の議会による批准承認が必要だ。過去には、批准承認がうまくいかず、未発効に終わった核軍備管理条約がふたつもある。米ロの議会は早期に批准を承認し、さらなる削減を促すべきである。
'10.3.28.朝日新聞
関連記事:散歩道<2922>核なき世界へ・オバマ演説から始まった〜(3)