散歩道<3502>
社説・米ロ核軍縮・「プラハ構想」を動かせ(2) (1)〜(2)続く
プラハ演説でオバマ氏は、米ロだけでなく、保有国による多国間核軍縮を提言した。核不拡散条約(NPT)体制強化、包括的核実験禁止条約の発効、兵器用核分裂物質の生産禁止条約の締結の必要性も強調した。「プラハ構想」とも呼ばれる、核軍縮・不拡散政策の数々である。
その基本線は、核保有国は軍縮を進め、持たない国は非核を継続して核ゼロを目指す。同時に核の闇市場などを封じ込めて、テロ集団の手に核が渡らないようにする・・・というものだ。
オバマ氏の呼びかけで4月12、13日に、核テロ防止を主眼にした核保安サミットが開催される。5月には、5年に一度のNPT再検討会議がある。今回の米ロ条約合意を足場にして、「プラハ構想」を着実に前進させていかなければならない。
日米はこの秋に向けて同盟の「深化」を競技していく。そのなかでも核政策での協力はとても重要なテ−マとなろう。核拡散、核テロ防止のための国際協調の幅をどう広めていくか。核実験した北朝鮮、軍事費を増大させる中国を抱える北東アジアにおいて、核の役割縮小に必要な地域的安全保障をどう組み立てていくか。
日米が協力してこそ効果が高まる課題が、たくさんある。日本も積極的に提案し、「プラハ構想」を前進の主要なエンジンとなっていくべきである。
'10.3.28.朝日新聞
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