散歩道<3495>
                      opinion・新世界国々の興亡<1>             (1)〜(4)続く         自分流に抜粋したものです
                       「人口爆弾」、不安定さ招く懸念(4)  

  「ゲームのルール」変えたアジア金融危機

・・・・この半世紀ほどで「ゲームのルールが変わった瞬間」はいつでしょうか。
  アジア金融危機(199798年)です。あの時が決定的瞬間でした。米国はその深い意味を理解できませんでした。アジア諸国からは米国は問題解決の当事者として見なされなかった。我々はというと、市場による解決を目指す「ワシントンの総意」の美徳を説いていました。融資の際に条件を押し付ける国際通貨基金(IMF)はごめん被るといったIMF離れが進みました。現下の金融危機は米国離れを進める結果となっています。

・・・・「潮流」は日本は経済上位の8ヶ国にとどまるとしていますが、2050年にはもっと下がるとの予想もあります。日本は「ミドルパワー」の立場をたもてますか。
  ミドルパワーではあり続けると考えますが地位は下がるでしょう。国際的な地位が下がれば国内社会に心理的問題が生じるのが歴史の常で、第2次大戦後の英国がそうでした。日本も向き合わなければなりません。日本は優れた技術を膨大にもっており高齢化社会でどう相対的に活気を保つかの道筋を示すことになるかもしれません。

・・・・「潮流」に「ブラック・スワン」(黒い白鳥、あり得ないと思われた事象のこと)のシナリオはありますか。
   非常にたくさんあります。懸念をあえて挙げるなら、原子力事故は大きくゲームの流れを変えるものになるでしょう。エネルギーに加え、食料や水の技術も必要とされており、技術をもつかどうかゲームの流れを変えるでしょう。今やマスコミがあり、中間層には開放性や能力、機会を求める価値観があります。中国ですら*1政府の説明責任における法の支配は避けられないでしょう。10年後、国家資本主義は退場し、全く違うモデルを手にしている可能性もあります。

'10.3.30.朝日新聞・米国家情報評議会(NIC)顧問・マシュー・バローズ   聞く人・朝日新聞主幹・船橋洋一氏

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