散歩道<3494>

                      opinion・新世界国々の興亡<1>             (1)〜(4)続く         自分流に抜粋したものです
                       「人口爆弾」、不安定さ招く懸念(3)  

  「ゲームのルール」変えたアジア金融危機
・・・・「潮流」にある「多国間協調主義なき多極化」とはどういったものですか
  第2次大戦後に米国が日欧とも共有したビジョンは自由世界の秩序です。中心には国連やブレトンウッズ体制がありました。強力な力のあった米国といえども同盟国やパートナーと共有する利益のために動く責務を感じていました。今後新興国を含めたものに簡単に移行できるかどうかはは不明です。中国は非常にうまく統合されていますが、インドやブラジル、南アフリカなどはそうではありません。更に重要なのは、新興国が本当に国際的な課題を共有したいのかという点です。昨年12月の国連気候変動枠組み条約国会議(COP15)では新興国が作ったグループは自らの目標を定めようとせず、守りのゲームに終始していました。

・・・・米国を中心とした伝統的な同盟システムの将来をどう考えていますか。
  重要な問題の一つはアジアです。「中国支配システム」がさらに勢いを増し、米国の存在がある程度は中国との均衡をとる手段になりますが。「中国支配システム」はより影響力を強めるでしょう。とりわけ北朝鮮問題にかかっています。米国はある意味で、安全保障の提供者で、問題が解決すれば米国の役割の必要性は低下します。もう一つは台湾問題です。アジア諸国の多くは対中国の保険として米国の存在を求めていると思いますが、日常的な問題は地域内で解決しようとするでしょう。

'10.3.30.朝日新聞・米国家情報評議会(NIC)顧問・マシュー・バローズ
   聞く人・朝日新聞主幹・船橋洋一氏