散歩道<3475>
耕論・こうする!日本再生・成長する(1) (1)〜(3)続く
安定・分配ふまえ起業おこせ
タイムリミットは目前だ。今年から来年にかけて見込まれる新興国の諸国や米国の景気回復を追い風に経済を回復させなければ、次のチャンスもつかめず、日本は破綻の危機に直面するかもしれない。
世界金融・経済危機で、日本は震源地の米国や、米国と投機で結ばれた欧州より、落ち込みが激しかった。政治家や経済人は「世界的な危機で仕方なかった」と言い訳している場合ではない。
主流派の経済学者なら誰でも知っていることだが、経済政策には三つの柱がある。「成長政策」と「安定化政策」、「再分配政策」だ。「小泉構造改革」が日本経済を悪くしたと主張する人がいるが、規制緩和などで潜在成長率は上昇したとする実証研究も多い。最大の過ちは、三つの柱のうち「「成長政策」のみに特化したことだ。改革そのものが悪なのではない。麻酔を打たずに手術を行うような、規制緩和一本やりの政策が問題だったのだ。
では民主党はどうか。子ども手当てなど「再分配政策」に軸足を置こうとしているが、早晩、財源問題に直面する。ただ、この状況で財政再建を急ぐのは、風邪で寝込む病人に筋とれをさせるようなもので、愚の骨頂だ。
'10.4.1.朝日新聞・駒沢大准教授・飯田 泰之さん