散歩道<3474>

                       耕論・こうする! 日本再生・開国する(3)              (1)〜(3)続く
                           世界見て大阪を「香港」に 

 明治維新以来、日本は「追いつき追い越せ」でやってきたが、追いつかれた経験がない。今、初めての領域に入ろうとしている。
 追いつかれた国はその後どうしたか。ヨーロッパが参考になる。彼らはブランドを守り、ルールや制度を輸出した。霞が関の脱ガラパゴス化、中央官庁の「総合商社化」を提案したい。
 日本は医療の国民皆保険など、国際的に見ても優れた制度がたくさんある。高齢化や少子化など「課題先進国」の日本で生まれた制度を取り入れたい国も少なくない。これを霞が関が海外に輸出するのだ。
 霞が関には在外経験の豊富な人材が多い。農林水産省が所管する農林規格や食料の安全基準などを経済産業省が輸出するのもいいだろう。世界が日本の制度を輸入するようになれば、日本の企業はもっと活躍しやすくなる。
 私が「総合商社化」と言うのは、霞が関は輸出だけでなく制度や規格の輸入も推進するべきだと考えるからだ。携帯電話にしても会計基準にしても、日本には独自の規格や制度が多すぎる。重要なのは、国の制度や仕組みを海外と互換性のあるものにすること。そうすれば日本企業の海外進出と外資系企業の国内参入はさらに進むに違いない。


'10.4.1.朝日新聞・A.T.カーニープリンシバル・吉川 尚宏さん